選手の悪いところについ目がいってしまうのですが、どうすればいいでしょうか?

これは真剣なコーチほど抱える悩みだったりします。チームをよくしたい。勝たせたい。だからこそ、欠点に目が行き、ミスを取り立てて注意したくなるのです。ただ、ミスを強く取り立て続けると、選手は萎縮し、挑戦が減り、前向きなチャレンジや成長も止まります。

大切なのは順番です。まず、できている部分を認める。その上で、改善点を伝える。そして、ポジティブな言葉で押す。パート3でも書きましたが、肯定→主張→肯定が大原則です。人は、満たされてからでないと修正を受け取れません。なにより、選手の成功を誰よりも信じ、伴走する在り方(コーチングマインド)が大切です。子どもたちは、失敗から驚くほど学びます。失敗しながらも前進し、気づきや発見を得ながら間違いを正していくなかで、のちの大きな成長と自信につながっていきます。

子どもから奪ったり、挫いてはいけないのは、チャレンジ精神と意欲、勇気です。全国大会に何度も連れて行っている相模女子中学部の田島先生は、練習の中に「ミスをするのがルール」という条件を入れて取り組まれています。ミスを恐れない空気が、枠をぶち破る挑戦を生むからです。そんな田島先生に聞いたことがあります。「明らかにやる気がなく、態度が悪い子はどうしますか?」先生の答えは、「そうさせてしまっているのは、その子の問題ではなく、それも含めて自分の課題として考える」。他責にしない。すべて「自分がなにを改善できるか?」で考える。

相模女子中学部が、笑顔で全国準優勝の秘密を垣間見たような気がしました。
この姿勢は、ぜひ参考にしたいと僕も思います。

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